兼業投資家キリンの株式投資ブログ

本業では会計・法人税関連の実務を細々行う兼業投資家の投資メモ、仕事論などを綴ります

5/30(木)会社説明会メモ② アイリックコーポレーション

5/30日本証券新聞主催の会社説明会メモの続きになります。

アイリックコーポレーション社長のプレゼンを聞いてきました。

②アイリックコーポレーション

●会社概要

設立 1995年
本社 東京都文京区
事業内容 来店型保険ショップ運営、保険分析システム提供
上場市場 マザーズ('18.9)
証券CD 7325


●事業内容
①保険販売事業
・'99年より来店型乗合保険ショップ『保険クリニック』を運営。関東を中心に35店舗を展開('19.4)

②ソリューション事業
・全国157店舗('19.4)の『保険クリニック』FCに対しシステムの提供、教育等を行いロイヤリティ収入を得る「FC部門」、金融機関に保険分析・検索システムを提供し、ID数に応じた登録料・月額利用料を得る「AS部門」に大別。
・ASシステムの導入については、都度ニュースリリースにて開示されており、直近では'19.6.3に百五銀行が導入する旨のリリースが開示されています。

③システム事業
・②記載のASシステムの開発
・AIを使ったOCR(スマートOCR)の開発


●プレゼン・QAの概要
・保険分析システムの競合の状況は?
⇒システムを作って20年、膨大なデータがあり参入障壁は高い。現状競合はいないと認識している。

・スマートOCRの受注増とあるが、どの程度か
⇒数百社から問い合わせがあり、順次対応中。10数社分が3Qまでに反映されている状況。OCRの受注は金融機関に限らず、様々な業界から来てる、中には市役所とかもある。

・アイリックの名前の由来は?との質問が出た思い出がありますが、隣のおばあさんのいびきでよく聞こえませんでしたw


●トピック
・5/14の3Q決算短信と同時に、通期上方修正・優待新設・分売などいろいろ開示。
・優待は今流行りの「プレミアム優待クラブ」となっています。
・足元の株価的には分売価格を大幅に下回っており、出尽くし感満載の推移となっています。
(参考)アイリックコーポレーション チャート(Yahoo!ファイナンスより)stocks.finance.yahoo.co.jp



●'19.6期業績見通し(上方修正後)[百万円]

1Q 2Q 3Q 4Q見通し 通期予想 前期比
売上高 853 905 1,232 825 3,817 +23.4%
営業利益 116 107 299 10 534 +100.3%
経常利益 97 105 302 13 518 +106.5%
当期利益 60 61 192 9 323 +85.1%

・保険販売事業に季節性があり、3Q(1-3月)に集中する傾向がもともとあることに加え、今年度は4Qに予定していた大型案件が前倒しで3Qに計上された要因もあったようです。

・4Q見通しにはソリューション事業の交渉中の大型案件は織り込んでいない模様。(結果、ソリューション事業については上方修正前と比べ、売上高はマイナスで想定されている)


●感想
・個人的には、2月に東京で開催された東証IRセミナーでも話を聞いていたので今回特に目新しい点があったわけではないですが、各事業とも一定順調に進捗していることは確認できたと思ってます。

・現状は保険販売が売上の7割近くを占めているが、ASシステムのID数積み上げとともに利益率の高いソリューション事業の占率が漸増していく展開を期待したいと思います。



Twitterでもつぶやいてます。twitter.com