兼業投資家キリンの株式投資ブログ

本業では会計・法人税関連の実務を細々行う兼業投資家の投資メモ、仕事論などを綴ります

5/30(木)会社説明会メモ(日総工産)

5/30(木)大阪市内で開催された日本証券新聞主催の会社説明会に参加してきました。

プログラムは下記の3本立てです。

会社説明会 6569 日総工産
会社説明会 7325 アイリックコーポレーション
③株式講演会 経済評論家 杉村富生氏

仕事の都合もあり③は参加できず、①②の会社説明会のみの参加となりました。
簡単に概要と感想を以下にメモします。

* ①日総工産

●会社概要

設立 1980年
本社 神奈川県横浜市
事業内容 製造系人材サービス(製造派遣・製造請負・職業紹介等)
上場市場 東証一部
証券CD 6569

●主な説明内容
<事業の状況>
・在籍人数は増加傾向だが、'19/3期は上場効果もあり増加率拡大
・教育訓練の成果で一人当たり売上も伸びている模様
・技能社員(正社員)の在籍は'19/3末で3,904名。
 4,000名いきたいと思ってたけど、4月末で到達。
 中期的には8,000名が目標。
・同業と比べて離職率は低めと認識。
・自社求人サイト経由での採用比率が高く、採用コストが一定抑制できている。

<新中期経営計画>
(参考)数値目標

'19/3実績 '20/3 '21/3 '22/3
売上高 691 800 926 1,012
営業利益 28.6 39.0 56.0 73.0
純利益 20.5 27.6 38.5 50.0

・数値は保守的に立案してる。前倒しで達成できるよう努力する
・景気によっては顧客企業の減産の波は生じうるが、当社の育成された人材は貴重で、市場のパイが減ったとしてもシェアを上げられるものと考えている。
・メーカーにとっては製造を自前で行う人材を抱えることが経営上のリスクになりうる。実際、ある大手メーカーからは、できるだけ製造を外注に変えたいとの声が聞こえている。
・配当性向は3割程度を意識

<その他>
株主優待の新設については検討のテーブルにはのっている。
 配当・自社株買い含め総合的な株主還元策を今後も検討していく。
 (事業内容的に、出せるとしてもクオカード配るくらいになるやろしなぁ、と、優待に関してはそんなに前向き感は個人的には感じませんでした)

●感想
・新中計に関しては野心的な気がするが、前中計を1年前倒しで達成する前提で巻き直すものであり、会社側の自信が窺える説明内容であった。
・中計通りの成長で推移できるとするのであれば、現時点のPER('19.6.5)
約17倍は割高感はない。
・配当性向を一定意識してそうなので、増益が続けば一定の増配が継続する公算が高い。配当性向3割、中計通りであれば'22/3期の1株配当は45円程度と試算され、'19.6.5終値ベースで配当利回り3.2%程度となる。
・中計の進捗を定期的にフォローしていきたい。


②アイリックコーポレーションについては記事を改めたいと思います。

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