兼業投資家キリンの株式投資ブログ

本業では会計・法人税関連の実務を細々行う兼業投資家の投資メモ、仕事論などを綴ります

8/30(金)会社説明会メモ ~7775大研医器~

8/30(金)神戸市内で開催されたイベントスさん主催の会社説明会に参加してきました。

プログラムは下記の3本立てです。

会社説明会 7775 大研医器
会社説明会 4186 東京応化工業
③株式講演会 アナリスト 馬渕磨理子氏

上記プログラムにフル参加しましたが、ここでは①大研医器さんについてまとめたいと思います。

* ①大研医器

●会社概要

設立 1968年11月
本社 大阪府和泉市
事業内容 医療用機械器具製造販売
上場市場 東証一部
証券CD 7775

●主な説明内容
<事業の状況>
・医療用吸引機「フィットフィックス」を1990年に開発し、これまでに国内シェア約75%に拡大
・高シェアではあるが、近年は価格競争厳しい(吸引機は前期比▲6%程度単価落ちてるらしい)
・注入器においても「シリンジェクター」がシェアトップ。
・ニッチな領域を狙い主力製品で高シェアを維持
・海外売上比率は現状3%ほどにとどまり、ほぼ国内に依存


<収支>
・2017.3期までは増収増益を継続。しかし直近2期は売上横ばいながら減益が継続。価格競争の厳しさがかなり効いている状況。

・2020.3期は横ばいの計画を出しているが、足元に関しては少なくとも歯切れはよくない印象。1Qは減益。

<その他>
・吸引器の新製品を開発中。製造原価を3割程度抑制できる想定で、来年度上期中をめどに投入していきたいと。
・安価な製品については従来以上に海外展開を進めたい考え。海外比率を現行の3%⇒10%くらいには引き上げたい。
・注入器についても軽量・操作も簡単な新製品を開発中。こちらは収益貢献としては数年かかる見込み。
・中計を検討中。(ここは担当者の腹積もりレベルと思うが)5年後の目標感として売上100億、経常20億程度。


●感想
・株価的には2015年ごろに1400円の高値をつけて現在は530円

・高値をつけたころの経常利益が17億円であり、本当に中計が上記に近い数字で内容にリアリティがあるとすれば、今の水準からは大きく負けにくい位置にいるのでは、と思う。

・ただし少なくとも今期に関しては下振れの可能性が一定あるように見え、2Q以降の進捗をフォローしてみたい。


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